EARLY 2000s
LX / Little Martinの誕生
Martinは、よりコンパクトで持ち運びやすい選択肢としてLXサイズのギターを展開しました。小型ボディとショートスケールによって、年齢や体格を問わず扱いやすい設計となっています。
LITTLE MARTIN / LX SERIES
旅のために生まれたコンパクトなギターは、
やがて「小さいから選ぶ」一本へと変わっていきました。
WHY LITTLE MARTIN?
「どこへでも持っていけるMartin」をつくる。
Little Martinの歴史は2000年代初頭に始まります。Martinが目指したのは、持ち運びやすい小型サイズでありながら、同社らしい品質と演奏する楽しさを失わないギターでした。
大型のドレッドノートとは違い、旅行、練習、自宅での演奏、若いプレイヤーの最初の一本までを想定した存在。サイズを小さくすること自体が目的ではなく、ギターをもっと気軽に日常へ持ち出せるようにすることが、このシリーズの出発点でした。
A SHORT HISTORY
EARLY 2000s
Martinは、よりコンパクトで持ち運びやすい選択肢としてLXサイズのギターを展開しました。小型ボディとショートスケールによって、年齢や体格を問わず扱いやすい設計となっています。
LXM / LX
Little MartinではHPL(High Pressure Laminate)を積極的に採用。高級材をそのまま縮小するのではなく、移動や日常使用に耐えやすい実用性をシリーズの価値として組み込みました。
LX1 / LX1E
LX1はソリッド・スプルーストップとHPLバック&サイドを組み合わせ、Little Martinを代表する仕様へ。エレクトロニクスを備えたLX1Eは、小型ギターをライブで使うという選択肢も広げました。
2010s
Ed Sheeranはキャリア初期からLittle Martinを使用し、LX1Eは彼を象徴するギターのひとつになります。Martinは後に、彼のアルバムにちなんだ複数のシグネチャー・モデルを製作しました。
TODAY
現在もLX1 / LX1E系統はMartinのラインナップに残り、旅行用、練習用、初心者用だけでなく、ステージや録音を含む実用的な小型Martinとして支持されています。
DESIGN
01
SHORT SCALE
短いスケールによって押弦しやすく、取り回しも軽快。コンパクトなボディと合わせ、長時間でも抱えやすい設計です。
02
DURABILITY
バック&サイドに使われるHPLは、移動や日常使用を意識したLittle Martinらしい素材選択。温湿度変化にも比較的強いのが特徴です。
03
LX1 CHARACTER
LX1系ではソリッド・スプルーストップを採用。小型ボディの明瞭さに、木製トップならではの反応と表情を加えています。
04
LX1E
LX1Eはエレクトロニクスを搭載。小さな生音だけに役割を限定せず、アンプやPAにつなぐことでライブにも持ち出せる一本となりました。
THE PLAYER WHO CHANGED ITS IMAGE
ED SHEERAN
SINGER / SONGWRITER — LITTLE MARTIN USER
Little Martinの印象を大きく変えた存在がEd Sheeranです。キャリア初期からMartinの小型モデルを使い、やがてLX1Eは彼の演奏スタイルを象徴する一本として世界中に知られるようになりました。
巨大な会場で、ルーパーと小さなギターを組み合わせ、一人でステージを成立させる。その光景によってLittle Martinは「旅行や練習のための小型ギター」という枠を超え、プロが意図的に選ぶステージギターでもあることを強く印象づけました。
MartinはEd Sheeranの名を冠したLittle Martinベースのシグネチャー・モデルも複数製作。彼のアルバムを象徴する「+」「×」「÷」などの意匠を持つモデルへと発展しています。
KNOWN USERS
Ed Sheeran以外にも、LX1Eを手にした著名ミュージシャンの記録があります。
LX / LX1Eを長く使用。Martinからシグネチャー・モデルが作られるほど、Little Martinと深く結びついた代表的なプレイヤーです。
ライブ演奏でLX1Eを使用している映像が確認されています。サイケデリック・ロックの文脈でも使われた例です。
映像内でLX1Eを演奏している使用例があります。普段の大型ステージ用ギターとは異なる、気軽なアコースティックとしての一面が見えます。
Ed SheeranはMartin公式資料でもLittle Martinとの関係が確認できます。Kevin Parker、Kirk Hammettは公開映像をもとにした使用記録として掲載しています。
HEARTHIC
Little Martinは、大きなMartinを安価に縮小しただけのモデルではありません。
持ち運べること。気軽に弾けること。環境の変化を過度に恐れず使えること。そして必要なら、そのままステージへ持っていけること。
Martinが長い歴史の中で培ってきた考え方を、まったく違う用途へ落とし込んだ一本です。
その小さなボディがEd Sheeranの腕の中で世界最大級のステージへ上がったとき、Little Martinの役割は決定的に変わりました。
小さいことは妥協ではない。
小ささそのものが、このギターの個性です。