1937年
誕生の背景
1937年にSuper Jumbo 200として登場し、のちにSJ-200の名で定着しました。
GIBSON MODEL STORY
KING OF THE FLAT-TOPS
1937年
1937年にSuper Jumbo 200として登場し、のちにSJ-200の名で定着しました。
DESIGN
スーパージャンボボディ、メイプルのサイド&バック、華麗なブリッジやピックガードが特徴です。豊かな音量と明るい高音、堂々としたスケール感を持ちます。
LEGACY
「King of the Flat-Tops」と呼ばれ、音と外観の両面でGibsonを象徴する最高峰モデルです。
KING OF THE FLAT-TOPS
1937年、Gibsonの大型フラットトップとして誕生したSuper Jumbo。初期の一本は、カントリー&ウェスタンのスターRay Whitleyのために製作されました。大きなステージでも埋もれない音量と、遠くから見ても一目で分かる存在感。その思想はやがてSuper Jumbo 200、そしてSJ-200/J-200へと受け継がれていきます。
17インチ級のスーパージャンボ・ボディは、ただ大きいだけではありません。広いトップをしっかり動かし、余裕のある低音と大きなスケール感を生みながら、メイプルのサイド&バックが輪郭を整える。強いストロークでも音像が潰れにくく、歌の後ろで堂々と鳴る。その存在感こそ、J-200の大きな魅力です。
DESIGN & HISTORY
1937
J-200の原点は1937年。シンギング・カウボーイとして知られたRay Whitleyが、Gibsonに大型で華やかなフラットトップを求めたことから物語が始まります。L-5にも通じる17インチ級の大きさを持ち、当時のフラットトップとしては別格の存在でした。
翌1938年にはSuper Jumboとしてカタログに登場し、1939年にはSuper Jumbo 200へ。戦後はJ-200の名が広く使われ、現在はSJ-200という名称とともに、その系譜が続いています。
ORNAMENT
J-200は、音だけで最高峰を名乗ったギターではありません。象徴的なマスターシュ型ブリッジ、指板とヘッドのクラウン・インレイ、華やかな彫刻調の大型ピックガード、多層バインディング、そして美しいメイプルの木目。アコースティックギターとしては異例なほど、多くの装飾が与えられています。
けれど、その華やかさは単なる飾りではありません。大きな舞台で歌う演奏者にとって、ギターは音を出す道具であると同時に、ステージ上の姿そのものでもあります。J-200は早い時代から、その両方を一つの楽器にまとめていました。
MAPLE
現代のJ-200を象徴する材構成は、スプルーストップとメイプルのサイド&バックです。大きなボディが生む豊かな空気感に対し、メイプルは立ち上がりと輪郭を与えます。低音だけが膨らみ過ぎず、強いストロークでもコードの形が見えやすい。大きさと明瞭さが同居するところに、このモデルらしいバランスがあります。
ICONIC OWNERS
ELVIS
Elvis Presleyは複数のSJ-200を所有し、ステージやレコーディングで頻繁に使用したことで知られています。大きなボディと豪華なルックスは、Elvisのステージングと驚くほど自然に溶け込みました。
1969年の『From Elvis in Memphis』期にもSJ-200の存在は強く結びつき、「In the Ghetto」のような楽曲とともに、このギターのイメージはロックンロール史へ刻まれています。
SONG — In the GhettoDYLAN
1969年の『Nashville Skyline』。そのアルバム・ジャケットでBob Dylanが抱えているのがSJ-200です。Gibsonによれば、このギターはGeorge Harrisonから贈られた一本とされています。
それまでのフォーク/ロック色とは少し違う、穏やかなカントリーの空気をまとった作品。その象徴的な曲「Lay Lady Lay」とともに、SJ-200はこの時期のDylanを視覚的にも音楽的にも印象づけました。
SONG — Lay Lady LayPAGE
Jimmy PageはLed Zeppelinのデビュー・アルバムのレコーディングで、1960年代のSJ-200を使用しました。Gibsonも、この個体が複数の楽曲で使われたことを紹介しています。
とりわけ「Black Mountain Side」で聴けるアコースティックの世界は、J-200が豪快なストロークだけのギターではないことをよく示しています。大きなボディを持ちながら、細かなタッチや変則チューニングのニュアンスまで受け止める。その懐の深さもJ-200の魅力です。
SONG — Black Mountain SideHEARTHIC VIEW
J-200は確かに豪華です。けれど、約90年にわたり多くのミュージシャンがこの巨大なギターを手にしてきた理由は、装飾だけではないのでしょう。
大きなボディから生まれる余裕のある低音。メイプルらしい輪郭。強く弾いても音像が崩れにくい懐の深さ。そしてステージに立った瞬間に「J-200だ」と分かる存在感。
音、姿、歴史。そのすべてを含めて、このギターは特別です。
KING OF THE FLAT-TOPS
REFERENCES