1955年
誕生の背景
1955年、Southern Jumboのナチュラル仕上げ版として誕生。上位モデルらしい装飾と、木目を見せる明るい外観を組み合わせました。
GIBSON MODEL STORY
NATURAL SOUTHERN JUMBO
1955年
1955年、Southern Jumboのナチュラル仕上げ版として誕生。上位モデルらしい装飾と、木目を見せる明るい外観を組み合わせました。
DESIGN
初期はラウンドショルダーで、1962年にスクエアショルダーへ移行。スプルーストップとマホガニーのサイド&バックを基本に、パラレログラム・インレイなど上位機らしい意匠を持ちます。
LEGACY
オリジナル系譜は1970年代末に一度途切れますが、Sheryl Crowの愛器として再注目され、シグネチャーや限定復刻、現代のCountry Western Studioへ受け継がれています。
COUNTRY WESTERN DEEP DIVE
1955
Gibson公式によれば、Country Westernは1955年に人気モデルSouthern Jumboのバリエーションとして誕生しました。初年度の個体はラウンドショルダーで、ナチュラル仕上げと専用ラベルを持ちます。
サンバーストで木目を隠せるSouthern Jumboに対し、ナチュラル仕上げはトップ材の見た目までそのまま表に出ます。音だけでなく“木を見せる上位Gibson”という魅力がありました。
1950s
初期Country WesternはSouthern Jumboと近いラウンドショルダーのボディを持ち、スプルーストップ、マホガニーのサイド&バックを基本とします。パラレログラム・インレイやバインディングなど、実用機J-45より上位らしい装飾が特徴です。
1955年初年度には、サウンドホール際まで広がる大型ピックガードを持つ短期間の仕様も確認されています。
1962
1962年、Country Westernはスクエアショルダーへ移行します。現代Gibsonも、この時期のモデルを“Hummingbirdのボディ形状を持ちながら、ナチュラル仕上げと控えめなピックガードを採用したモデル”として説明しています。
同じCountry Westernでも、50年代ラウンドショルダーと60年代スクエアショルダーでは外観も鳴りの感触も大きく異なります。
SOUND
マホガニー・ボディらしい温かな中域とまとまりを土台に、上位モデルらしい明瞭さとバランスを感じる個体があります。スクエアショルダー期はコードの分離や前へ出る感じが強い個体もあり、50年代型とは別の魅力があります。
年代によってブリッジ、サドル、ブレーシング、ネックまで変化するため、音は年式と個体を分けて考える必要があります。
SHERYL CROW
Country Westernを現代の音楽ファンに強く印象づけた代表的な使用者がSheryl Crowです。彼女の所有するヴィンテージCountry Westernを基に、Gibsonは複数のシグネチャー/派生モデルを製作しました。
2019年にはSheryl Crow Country Western Supremeも登場。オリジナルの意匠をそのまま複製するだけではなく、本人のための仕様を盛り込んだ現代的なCountry Westernとして展開されました。
1970s
Country Westernは70年代末にオリジナルの連続生産が終了します。70年代にはGibsonアコースティック全体でブレーシングや構造が変化したため、50〜60年代とは性格の異なる個体も存在します。
REVIVAL
GibsonはCountry Westernを“1990年代以降、復刻の要望が特に多かったモデルのひとつ”と説明しています。現在は1963年仕様のCustom復刻や、ステージ向けのCountry Western Studioなどとして再び展開されています。
J-50がJ-45のナチュラル版なら、Country WesternはSouthern Jumboのナチュラル版。その関係を知ると、Gibsonのラインナップの作り方が非常に分かりやすく見えてきます。
REFERENCES